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闘病日記NO.2
1997年1月1日 新年。(生きて、新年を迎える)
私は朝5時ごろロビーに出ました。
ロビーには誰もいません68人病棟のほとんどの患者が正月を家で過ごすことを許可されており、いつも6、7人いるロビーもこの時ばかりは私1人きりです。
孤独と絶望感の中、窓の景色をみながら、煙草を一服吸うごとにこぼれる涙を拭いていました。
朝になると、白血病の男の子のお母さんがおせち料理を持って来てくれました。
ありがとう……。
1月中旬のCT検査の結果腫瘍はまた少し小さくなっていました。
先生に、あと3クールは通院にて治療すると言われ、1月26日退院することになりました。
退院の日の朝、K先生が部屋に来られ経過説明をしてくれました。
(K先生) 平山さん、もう一日抗がん剤を打つのが遅れていたら危なかったですよ、腫瘍で血管が圧迫され、脳に血液が殆ど流れていなかった為、幻覚が見えていたんですよ。
今現在も腫瘍は残っていますが、頑張ってください。
この話しを聞いた時は本当にぞーっとしました。
そして先生や看護婦さん達にお礼を述べロビーに向かいました。
ロビーでは病棟の皆さんが花束を持って集まっていました。
(私) あれ、皆どうしたの? すると代表の方が来て、皆で少しづつお金を出し合って花を買ってきたので平山さん受けとって下さい、と言うことでした。
私は、毎日私に付き添い励まし続けてくれた妻に こそと思い、花束は妻にお願いしたいと頼みました。
皆も納得してくれ、ロビーは涙でいっぱいでした。
(皆さん、ありがとう・・・・。)
病院から表に出たときは、山や木々が本当に綺麗に見えました、花も今までは綺麗だと思って見たことがなかったのですが、このときからは感動して見れるようになりました。
(食欲出てくる、体重52キロ)
その後、家に帰り2月、3月、4月、外出許可は下りていませんでしたが、「次ぎに通院する時にはまた入院を告げられるかもしれない」、「いつ死ぬか分からない」、と思うと家でじっとしている事が出来ず、通院での抗がん剤治療を続けながらも、マスクを着けて色々な所にいろいろなもの物を見に行きました。
その間にも、私達に花束をくれた人達が次々に亡くなってゆき、何か良い治療が早くできないものかと考えずにはいられませんでした。(辛い・・・)
1997年4月 6クール目の抗がん剤治療後のCT検査の結果でも小さくなったものの、私の身体の中にはまだまだ 沢山の腫瘍がありましたが、しかしこれ以上の治療は無理と言われ、それからは自分に合う健康食品を探し、集め、 摂り続けることで、生への望みをつないでいました。
以後3ヶ月に1回のCTレントゲン。「腫瘍の大きさ変わらず。」
それから11ヶ月後の1998年3月13日に大変なことが起こりました。
CT検査の結果、私の身体にあった沢山の腫瘍が全て消えていたのです。
先生も驚きの表情。
私もCT写真をじっくり見る。
本当に腫瘍が消えてる・・・。(自分でも不思議)
血液検査の結果も長年わずらっていた、糖尿病による高い血糖値もほとんど正常値に戻っていました。
自分なりに色々と勉強し、いろいろな健康食品を摂り続けたのが良かったのか、はっきりとは分かりません。
しかし1つだけ言えることは、この検査前の11ヶ月間は病院での治療や投薬は一切受けていなかったと言うことです。
退院後、私のような者にでも何か出来るのではと考え、私の体験やガンについての情報等を送ってきました。
私は西洋医学を否定するのではなく、むしろ、それが「必ず良い治療」を見つけてくれると信じています。
それは、あの時、6クール(6ヶ月)の「抗がん剤治療(点滴)と健康食品を併飲し」、その相乗効果で腫瘍が半分以下まで縮小してくれ、その後に飲用したアマゾンの薬用植物が効果を発揮したのだと思っています。
その後、ガンを研究されている先生方に話しを聞いた結果、現在の西洋医学には限界があるようです。
私は「良い健康食品や東洋医学(漢方)」で、その補助の役目が出来るのではと考えています。
DNA配列の解析も2003年頃までにおわるでしょう。
その後臨床試験などにもう2~3年、2006年頃にはガンは死の病ではないかもしれません。
その時までガン患者どうしが、いろんな情報を持ちより延命すれば何とかなるかも知れません。
その一助になれれば、私のやっている事も無駄ではないと思います。
そうこうしている間にも、私の自宅にいろんな人から相談の電話が多く来るようになりました。
先生の紹介や東北の温泉で療養中に私の噂を聞いて電話をかけてくる人、知人の伝手で電話をかけてくる人などです。
車で行ける距離の人達には仕事が終わってから駆け付けました。
多くの人の質問は、平山さんは「何を飲んでいたのですか」に集中していました。
私自身、5種類の健康食品を飲んでいましたが、4種類については以前からずっと飲んでおり、その時のレントゲン検査ではガンが消えるということは無かったのです。
しかし最後の1種類を加えて飲んだ1ヶ月半後の検査(3月13日)でガン(腫瘍)がすべて消えていたのです。